メールの部屋

28歳の社会人の方のメール

N.Kさんからのメール

N.Kさんからのメール

考察願います
受信日:2000.10.18
 ネコ様はじめまして。
N.Kと申します。33歳の男です。
あなたのサイトを拝見しておいて、初めにこんな事を申し上げるのは 大変恐縮なのですが、僕はUFO、オカルト、超能力といった、超常現象 というものを一切信じてはおりません。失礼をお許し下さい。

にもかかわらず、メール差し上げたのは、僕自身が体験した事柄について ご意見をお伺いできたらと思った次第です。
見ず知らずの者からのメール故、作り話だと思われてもいたし方ありませんし 事実だと証明する方法もありません。信じて下さいと言うしかないのですが とにかく、はっきりと覚えている事を幾つか書きます。
長くなりますが、お読み頂ければ幸いです。

僕は子供の頃から、勘がいいと言われます。
10年ほど前、TVで 『EXテレビ』 という番組がありました。三宅裕司が司会で 夜11時頃の放映だったと思います。

ある日、たまたまTVをつけると 『EXテレビ』 が始まるところでした。
冒頭の挨拶で、司会の三宅裕司がこう言いました。

『前回の放送で超能力者の方に、テレビをご覧になっている皆さんに 車の色をテレパシーで送って頂いたところ、こんなにも沢山の お便りを頂きました。』

三宅裕司の前には、前回の放送でテレパシーを受けた視聴者からの 回答らしきハガキが山と積まれていました。
僕は前回の放送など見てはおりません。

にもかかわらず、頭の中に、赤と青の2台の車が左右に並んでいる イメージが浮かんだのです。
それは全く無意識に、ただ一瞬パッとひらめいた、という感じでした。
気のせいだと思える程に、気にも止めなかったのですが、番組を見ている
ついでもあって、『赤か青のどっちかだな。』などと、面白半分に思っていました。

そしてその時『赤じゃないな』と考えました。なぜならスタジオのセットに赤い カーテンが掛かっていたからです。無意識にそれがイメージされたのだろうと 思ったからです。
しかし三宅裕司は山積みされたハガキを指してこう言ったのです。

『赤と答えた方、これだけいます。青と答えた方、これだけいます。そして 〈両方〉答えた方、これだけいます。』

答えは赤と青の2台の車だったのです。僕は前回の放送を見ていなかったので 車が2台だという事も知りませんでした。

次はそれから1年程経った頃です。
頭の中に『ラジオなんとか・・・』という言葉が漠然と浮かびました。わけもわから ず ただ、何となく気になる言葉としてチラホラと脳裏をよぎるといった感じでした。
それはまるで、忘れていた何か肝心な事を思い出せそうで思い出せないという 感じでした。それが1週間ほど続きました。大学の後輩にこの事を話すと アースシェイカーというロックバンドの曲で『ラジオドリーム』というのがあると 言われましたが、違う感じがしました。

そして僕はその後輩にこう言いました。

『何かメトロポリスがどうのこうの・・・』

僕も何でこんな事言ったのかサッパリでしたし、後輩も『???』といった 感じでしょう。
それから更に1週間程過ぎたある日、バイトを終えて夜9時ごろ部屋に 帰って、テレビをつけると、『ソニー・ミュージック・TV』という音楽の プロモーションビデオを流す番組をやっていました。
その時はたまたま映画音楽特集で『メトロポリス』という50年代の古典SF のリバイバル版にテーマ曲としてつけられた、クィーンの『ラジオ・ガ・ガ』 という曲が流れていたのです。

まだあります。長々とすいません。
夜中に後輩の部屋で喋っていた時、先の体験を話し、どうも僕は勘が異常に 強いんじゃないかという事を言っていると、後輩が『じゃあ、実験してみましょ う。』
と言い出しました。意識的にやっても駄目だということは自分で分かっていたのです が シャレでやってみよう、ということになりました。

後輩が紙に何かを書いてそれを僕が当てるというものでした。僕は彼に

『文字とか数字だとか所詮限りがあるものは、まぐれで当たるかも知れないから 何を書いてもいい事にしよう。
文字でも数字でも記号でもメチャクチャな絵でもなんでもいい。』

僕は部屋から出てトイレに入りました。その間後輩は書いた紙を封筒に入れ、 僕の知らない所に隠して、僕を部屋に呼びました。
僕はどうせ当たりっこないと思っていたので考える振りもせずにすぐさま 適当な絵をかきました。
それは渦巻きの下に『大』という字をくっつけたものでした。
それを見た後輩の顔色が変わりました。後輩はズボンの尻ポケットから 自分の書いた紙を出して見せました。
そこには『ゲゲゲの鬼太郎』の目玉メダマおやじが『大の字』になっている 絵が描かれていたのです。

またある時、友人の部屋に行った時のことです。
僕は部屋に入るなりベッドに寝っ転がって、枕もとに置いてある額に入った 友人の飼っている犬の写真を取って

『パピヨン!』

と写真の犬に向かって言ったのです。犬の名前はジョンだと知っていましたが ナゼかそう言ったのです。パピヨンとはフランス語で『蝶』の意味である事は 知っていましたがどうしてよりによってそんな単語が口をついて出たのかわかりませ ん。
『パピヨン』などという単語を口にした事もなかったのです。
犬の鼻の両脇の毛が左右にフサフサ伸びていて、蝶を連想したのかとその瞬間思いま した。

僕の勘のいい事を知っている友人は驚いて
『なんでパピヨンって言った!? ねぇ、なんで?』
と言うなり、写真を取り上げ、額から出しました。
その写真の裏には『パピヨン写真館』という文字が薄く小さく何列も印刷されていた のです。

次は今から4年程前の事です。
僕は海とダイビングが好きでよくダイビングの夢を見ます。
その日の朝こんな夢を見ました。

何人かのダイバー達と大阪湾で潜っているのです。油とヘドロで真っ黒に汚れていて 視界は1mもありません。やがてその真っ黒なヘドロの層を抜けると、そこは真っ青 に 澄み切った綺麗なさんご礁の海でした。
海底には無数の白い貝がビッシリとありました。よく人魚が胸に当てている、真珠貝 みたいな ヤツです。
その貝が一斉に、ゆっくりと開き始めパァーっと光を発しました。
僕は『こんな都会の汚い海のヘドロの向こうに、こんな綺麗な海域があるなんて。』 と 感動していました。
そして僕は『これが伝説の海域、シェル・バレー(貝の谷)か!まさかこんな所にあ るなんて!!』
と変に納得しているのです。

もちろんシェル・バレーなんて実在してませんし、思いもつかなかったものです。
その夢の中でだけ、ある事になっている場所です。
その日の夜テレビでNHKのドキュメンタリーを途中から見ました。
それは、貝殻細工に魅せられた職人が沖縄に移り住んでそこで貝殻に 細かい彫刻を施して、電灯の笠を創る様子を紹介したものでした。
電灯を点すと貝殻細工の彫刻が光を通して、綺麗な模様が浮かびあがるのです。

そしてその職人が上質の貝殻を取る場所が『貝の道』と呼ばれる海域だと 紹介していました。

あと一つ一番最近のエピソードで、98年の10/26の出来事があります。
なぜ日付までハッキリ覚えているかというと、それだけ僕には衝撃的な ものであり、また特別なものだからです。

これも是非お伝えしたいのですが、この話だけでここに書いたぐらいの長さに なってしまいます。もういい加減長くなってしまった事でもあり、 これは、ご返答頂いてから次回ご報告差し上げたいと思います。

先にも述べた様に、僕は神秘主義者でも宗教にかぶれているわけでもありません。
また、あなたをからかっているのでも決してありません。
ただ自分が体験した事実に対してのあなたのご意見に興味があったのです。

最後に僕なりの浅はかな考察を書き記しておきます。
以上のような事があって僕もこれがどういう事なのか考えるようになりました。

もしESPというものが存在するとしたら、それは右脳に関係があるのではないか と思うのです。右脳とは『花が綺麗』だとか音楽や絵画などの芸術を感じる領域で す。
人間が生命活動を営む上で何の実用性もありません。

音楽や絵画などあってもなくても生きて行けるのに、いつの時代も、何処の国でも 絶えた事がありませんよね。
食うや食わずの生活をしながらも、それでも他人にはとうてい理解しがたい 絵画やオブジェを創り続ける人がいます。

その欲求は何処からくるのでしょう?
自分の生命活動に直接関係がないのになぜ音楽を聴いたり、創ったりする のでしょう?

実は僕も学生時代は映像制作のサークルに所属しており、また趣味で 音楽を創ったりもしています。
そして上記の体験はほとんど創作活動中の時であったり、アイデアを練ったり している時に起こったものです。

今も仕事としてビデオカメラマンをしております。
さらに、僕は生まれつき左利きなのです。
つまり右脳寄りの性分です。

これらの体験はあなたの症例に当てはまるのでしょうか?
よろしければご意見頂きたく存じます。

本当に長々と申し訳ありません。
ご返答お待ちしております。

返信 (N.Kさんからのメールの返信)

Re.考察願います
返信日:2000.11.05
N.K様

はじめまして
メールありがとうございます。
返事が遅くなって申しわけありません。

あなたのサイトを拝見しておいて、初めにこんな事を申し上げるのは
大変恐縮なのですが、僕はUFO、オカルト、超能力といった、超常現象
というものを一切信じてはおりません。失礼をお許し下さい。

全然失礼ではありませんよ。(^^)
そういった方々ともお話することは大事だと思っていますし。

メールでいただいた内容ですが、 検証不能なので、何も断定することはできませんが 偶然だと言われればそれまでになってしまいます。
判断しようと思えば、実験を繰り返し、 偶然では起こらない確率で現象が生じれば、ある程度確信できるのですが・・・
現象それ自体については、ESPの能力のそれと同じですね。
あとは、偶然との線引きが必要ですが。

あと一つ一番最近のエピソードで、98年の10/26の出来事があります。
なぜ日付までハッキリ覚えているかというと、それだけ僕には衝撃的な
ものであり、また特別なものだからです。
これも是非お伝えしたいのですが、この話だけでここに書いたぐらいの長さに なってしまいます。もういい加減長くなってしまった事でもあり、 これは、ご返答頂いてから次回ご報告差し上げたいと思います。

是非ともお聞かせください。

先にも述べた様に、僕は神秘主義者でも宗教にかぶれているわけでもありません。
また、あなたをからかっているのでも決してありません。
ただ自分が体験した事実に対してのあなたのご意見に興味があったのです。

それについては、わたしも似たようなもので(^^;
神秘主義者でも宗教でも無いです。
あくまで、一般人として考察しているつもりでありますが・・・

ESPと右脳との関係はよく示唆されます。
実際のところまだ断定はできないようですが。
芸術の存在意義については、動物的な生命の維持には 無意味と言えるかもしれませんが、 人間が生きていく上で必要なものとなっています。
芸術はこころの世界の問題だと私は考えています。
人間の自我が捕らえられる世界は、本当の世界の極一部だと 思います。
まだ、人類の自我は不完全で、世界を捕らえられないのだと思います。
それゆえに、自我に負荷がかかっているため、それを補助するために 芸術があるのだと思います。
自我が捕らえられない世界を見せているのが、芸術だと思います。
ESPは自我を超えたところにあると思います。

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超能力開発研究所
所長:ねこ
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